芸術家
一日の終わりに。
貰い物の泡盛をちびちびやりつつ、なんの気なしにマイCD棚を見たらば、なんかおかしな事になっている。
縦線や水玉の入った粋な折紙に、ムカデ、猫、カニ、テントウムシ、あとなんかよくわかんない生物らの絵が描かれたモノが これ見よがしに並べられている。
誰の仕業? 一瞬、心が壊れた嫁さんの仕業かな とも考えたが、やはり次男(4さい)が作者であった。
イタズラには基本 怒る俺だが、これは怒れない。もともと棚に並んでいたCDアートワークとなんら遜色のない芸術性じゃあないか。これはずっとこのままにしておこう。天才の芽を親が摘んでどうする。
…なんて思ってたら、次男本人がいきなり現れて、並べた絵を全て雑に回収しだした。すげー難しい顔をしながら。
芸術家や…。