凍死が俺のサバに
仕事が昼で終わったので早退。そのまま家に帰るとたぶん酒飲んだり寝たりしちゃうので、海を見に行った。俺は海が好きなロマンチックナイスガイさ。
誰もいない砂浜のベンチに座ってコンビニで買った弁当をスタンバイ。眼前にはキラキラ輝く絶景。波の音はこの上ないBGM。さ、ささ、最高じゃあーーー!!しかし弁当のふたを開けるやいなや、突風できんぴらが飛んだーーー!!!!
うおーーー!まいった。あまりにも寒くて メシどころじゃない。来るんじゃなかったー!と思ったし、実際「来るんじゃなかったー!」と叫んだし、指で砂に「来るんじゃなかった」とも書いた。
太陽は分厚い雲に隠れたままで、オレの体温はどんどん奪われていった。本日の主役であるホカホカの焼きサバが一瞬で冷えた。弁当と一緒に買ったサッポロビールとストロングゼロ×2はとうとう開封されることなくリュックサックの奥底に戻され、俺の腰痛を加速させるただの重りと化した。
滞在時間15分弱。ガタガタ震えながらの退散。 自販機で買ったホットコーヒーの美味さに泣いた。春よ来い、早く来い マジで。
廃村イチのTシャツマニアと名高い俺様の新たなコレクションをお前らに見せてやろう。