芸術家
一日の終わりに。
貰い物の泡盛をちびちびやりつつ、なんの気なしにマイCD棚を見たらば、なんかおかしな事になっている。
縦線や水玉の入った粋な折紙に、ムカデ、猫、カニ、テントウムシ、あとなんかよくわかんない生物らの絵が描かれたモノが これ見よがしに並べられている。
誰の仕業? 一瞬、心が壊れた嫁さんの仕業かな とも考えたが、やはり次男(4さい)が作者であった。
イタズラには基本 怒る俺だが、これは怒れない。もともと棚に並んでいたCDアートワークとなんら遜色のない芸術性じゃあないか。これはずっとこのままにしておこう。天才の芽を親が摘んでどうする。
…なんて思ってたら、次男本人がいきなり現れて、並べた絵を全て雑に回収しだした。すげー難しい顔をしながら。
芸術家や…。
門前の悪童
長男(7さい)があまりにも色々とナメ腐っているので、久々にキレてやった。
泣きわめこうがカンケーあらへん。夜中に家から引っ張りだして、近所の寺の門の前で正座させてやった。そして、「次はないぞ!次はこの寺に入れるぞ!」とダメ押しの脅し。
帰り道、「…お寺の中には何があるん?」と、まだ泣きべそ顔の長男が聞いてくる。
困った。とっさに脅しはしたけれど、寺の中に何があるかなんて実は俺もよくわかんない。
「…中にはお坊さんがいるよ。鬼のようなお坊さんがいるよ。そしてお前のような言うこと聞かない悪い子を、あれだよ、…すごい怒ってくれるよ」と、自分でも何言ってるのかよくわかんないフワフワした回答をしてしまう俺。
その回答に「えっ?怒るだけ?」と、すこし安堵した表情の長男。
(イカン!綿密に作り上げた恐怖のイメージが破綻してしまう!)と、内心あせる俺。頭をフル回転。そうしてひり出したのが
「寺の前にお地蔵さんがいっぱいあっただろう?あれは、ぜんぶ子供だ。お前のような言うこと聞かない悪い子が、鬼のようなお坊さんに石にされてしまったんだよ!」
という、いよいよ全日本寺連盟 的なところからお叱りを受けてしまいそうな珍回答。 しかし、長男への効果は大である。「えっ?どうやって、石にするん?」と、今日イチの強張った表情。
ここで、まごまごしたら全てが水の泡! だが、まごまごしてしまう。
「えっ…どうやって石にするかって…あれだよ、お経を唱えて… 悪い子を… …あれだよ、悪い子の頭に、…呪いのふりかけみたいなのをかけたら、徐々にふりかけのかかった部分が石になってくるんだよ。」
歩を止め、「ふりかけ!!?」と驚きの長男。同時に俺も心の中で(ふりかけ!!?)と絶叫。
…最低のアンサーをしてしまった。単語の響き的に「ふりかけ」はないだろう。俺自身、瞬時にのりたまを連想してしまった。寺の恐怖のイメージから楽しい食卓への転調。もう、アカン。 長男も「ふりかけって、ごはんにかけるやつじゃないん?」とか言いだしちゃったし。
こうなりゃ、もう勢いと大声で誤魔化し、押し切るしかない。
「お前もお地蔵さんにしてやろうか!!!!!!!」
デーモン閣下みたいになった。
のん の声も良いし
遅ればせながら「この世界の片隅に」のDVDを借りてきて見た。 軒並み評判がよかったのでなんとなくな気持ちで見てみたが、かなりの傑作でビビった。映画見てここまで衝撃的だったのは久しぶり。なんでもっと早くに見なかったのか。けものフレンズなんて見てる場合じゃなかった。
なんか、前半はクスッと笑える感じなのにね、中盤からドズーンってクるんだものな。う…ウワー!ってなったわ(←極力ネタバレを控えたバカの感想)。
8月の金曜ロードショーも「火垂るの墓」オンリーからもういっこ増えて良かったじゃないか。学校で子供達に見せるのも火垂るよりこっちのほうが良い気がしないでもない。あっちは「せつこかわいそー」で終わってしまうコも多く発生するから。
とりあえず返却する前に嫁さんともう一回見て、あと原作マンガも読んでみるかな。
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缶バッジをいっぱいゲットした。ネオクラスト比率 高し。カッコイイ。 ekkaia以外は音源持ってるぜ! … …ekkaia 誰かなんとかしてくれよ。